ビタースイート

人生は 甘くて苦い

自分が完璧主義だと自覚することの重要性

こんばんは。

 

私は今まで、自分が完璧主義なのではないかということにうっすらと気がついていましたが、さほど問題ではないと思い込んでいたように感じます。

完璧主義な性格でもいいけど、その欠点についても知っておく必要があるので、あまり自覚がないのはよくなかったかもしれないと気が付きました。

 

なぜなら、なんでもこうしたいという理想が強すぎることは、ダメだった時に結構精神的なダメージがきてしまいやすいので、きついものがあります。

それも最近まで、そこまでの自覚がありませんでした。

 

 

私は小さい頃からなぜか「年上ならばしっかりしていなくちゃいけない」という固定観念がありました。

でも、そうなると年々プレッシャーが重なっていくのです。理由は簡単で、どんどん年をとっていくので、時がたつごとに自分よりも年下の人が増えていく一方だからです。

 

 

小さい頃はまだ大丈夫でした。周りは大多数が自分よりも年上だったので。

中学校1年の頃のクラブでもまだ大丈夫でした。先輩ばかりだったので。自分は先輩に教えてもらったり甘えてもいいんだと思っていたし、自分は先輩よりも優秀じゃなくてもいいという、どこか安心感がありました。

でも、2年になると後輩に教えなくちゃいけない、絶対自分のほうが優秀じゃなくてはならないというプレッシャーがありました。

これはずっと同じで、社会人1年目の時は自分よりも下っ端がいないのでそれほどプレッシャーがなかったのですが、2年目になると「あの人2年目なのに1年目よりできてないね」って思われるのが怖いから、一生懸命頑張りました。

 

 

私はそんなわけで、今まではなんとなく年下の人が苦手でした。

兄弟がいなかったので扱いに慣れていないというのもありますが、多分、なめられるのが怖いから。

「この人なんかちょろいな」とか「自分のほうがこの人よりも上だし、年上だけど尊敬できないな」と思われるのを恐れてました。

年上の人なら、自分が未熟でもその人を頼ったり手本にすれば可愛がられるけど、年下に頼るなんてそんなことはできないからです。

 

 

そもそも、なぜこうなったかと考えると、私は保育園で他の子供よりも色々と遅れていたらしくて(学年の中で最後のほうに生まれたということもあり、他の子ができていることもなかなかできなかったらしい)

それで、何か集団でやる時ももちろん誰かの先導についていくだけだった。

 

そのことをうっすらとですが、覚えているんですよね。

何かやるにも私は最後まで終わらなくて、一番ビリになって残されたこととか。

運動が苦手だったということもあったんですが、そういう、自分が最後になるっていう経験がいくつかあって、自分は人よりも遅れてるんだと、置いていかれてしまうことに小さい頃ずっと不安に感じていたんです。

でも、一つ年下の子でも成熟が早い子は私よりもできている子がいて、さらに自分はおかしいんじゃないかとプレッシャーを感じることがありました。

 

 

ある程度大きくなって、自分はもっとやらなきゃいけないと思っていて。

でも、やはり自分がマイペースなところは変わらなくて、同世代でも何をやってもすぐに要領よくできる子には劣等感を感じていました。

「さすがに年下の子に負けたら恥ずかしいな」っていう思いから、年下の何でもできる子が私は苦手だったんです。

 

 

だけど、なぜか年下の人のほうが好かれます。

私なんてパッとしないうっかり者なのに、親戚の小さい女の子は何故か一番私に絡んできたり。

私よりもかなり人間できてるなと思うし、若いのにしっかりしていて可愛くて素敵な女の子(5歳以上年下)がなぜか私のことを慕ってくれていたり。

職場でも、後輩の子は私のことをなめてるとかそういう感じではありません。

むしろ年上の人で私避けられてる?と感じることはあっても、年下から嫌われたなと思ったことはあまりないです。

 

 

ただ、そんな中でも私はずっと怖かったんです。私って頼りにならない人だと思われてるんじゃないかなと。内心バカにされてるかもしれないなと。

以前、年下の子と話していて「◯◯ちゃんって私より◯歳も年下なのに、本当にすごいね」と言ったら、ある時、こんなことを言われました。

「やよいちゃんってさ、自分のほうが年上だからどうとか、そういうの気にしてるよね。自分が年上だから自分のほうがしっかりしなくちゃいけないとか、そんなことはないと思うよ。」と。

この発言自体が本当に大人だ…と思って感心したのですが、その子に言わせると私は普通にお姉さんだと思うし、例えば何か1つ自分よりも知らなかったからといって、頼りないと思うことはないということでした。

私はこの子との会話は今でもよく覚えています。

 

 

夫と知り合うまで、私は年下の人と結婚することはまずありえないだろうと思ってました。まず、そういった劣等感が邪魔して甘えられないと思ったからです。

 

夫と付き合ってからも、時々思うことはありました。

自分が年上なので自分のほうが物知りじゃないといけないのに、なぜ自分は何も知らないんだろう、とか。

夫より自分がしっかりしていなくてはならないのに、なぜ夫はこんなにしっかりしているんだろう、とか。

しばしば自分が情けなくなりました。

 

 

だけどよく考えたら、そういうことにこだわってる方が自分が生きづらいんですよね。

できるようになりたいけど、できてないっていうことに気づいていて、それとのギャップをなかなか埋められないからしんどいんです。

要は完璧主義の悪い側面というか。

 

まわりを見て、ある年齢の違う2人を比較して、年下のAさんのほうが年上のBさんより仕事できてるやんって思うことなんて結構よくあります。

でも、だからといってBさんが全面的にAさんより劣っているとは思いません。

BさんはBさんで長所があり、ある側面ではAさんより優れてるなと思うところもあります。「傍から見てBさんは残念な人って感じなのか」って聞かれたらそういうことはありません。

 

だから、私もそう見えてるんじゃないかなって思うことにしました。

自分に全く長所がないわけではないし、おそらく人より劣っているところはたくさんあるけど、それは隠そうとしても仕方がないので、無理に背伸びしようとするのはやめました。

やめましたって言っても、自分の性格上、もっと上を目指したいと思うので、頑張ろうとする癖は完全にはやめられないかもしれません。

 

だけど潰れないために、自分は完璧主義だと思って理解しておくことは大事だと思います。