ビタースイート

人生は 甘くて苦い

いま、結婚式に対して思うことなど。

こんばんは。

 

私は3年近く前、結婚式に対して非常に飽き飽きしていた時期があり、このような記事を書いていました。

 

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あまりにも個人的な感情を書き連ねていたので一度非公開にしていましたが、もういいだろうと思って再度公開に戻しました。

 

とにかくこの時期は結婚式が嫌で嫌で仕方がありませんでした。

いや、実はこの時期だけではなかった。去年、この記事を書いたときも結構辛くて、限りなく削られていたのに友達の結婚式に2件連続で参加し、きついな…と思ってしまっていた。友達、ごめん。

 

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3年前の記事を見返して「おお、荒れとるな・・・」と思いながらも基本的には私の考えは変わりません。

そのときに出席した友人の結婚式はあまり気持ちのいいものではなかった、ということについては(当時の自分の状況が悪くしんどかったことを差し引き、冷静な視点で思い出しても)確かにそうだったよなとは思います。

 

ただし、アラサーを極めている今は、さすがに26そこそこの頃の自分とは違い、結婚式を挙げる側にも寄り添えるようになってきたと思います。彼らも苦労していて、そっちの事情がリアルにわかるようになってきました。

(ちなみに結婚の予定はありません。)

 

別に今、昔言ったことが間違ってるとか、やはり正しいとか、そういうことを言うつもりはないのですが、単純に以前とはほんの少し違う視点をもてるようになってきたので書いておこうと思って書いています。

 

 

 

まず、たくさんの身近な人が結婚したことで、結婚式を挙げるということは相当な大変さを伴うのであろう、ということが身にしみてわかってきました。

あとは自分が少し心の余裕ができたことにより、少し他者目線で考えようという気持ちが以前より大きくなったこともあるかもしれない。

 

なぜ大変かというと、彼らは入籍まで至っているか至ったばかりの新婚ほやほやの時期であり、ある意味今の現在の生活や関係性に慣れていないことがほとんどだと思う。

お互い良好な関係を保つことが最大の関心事ともいえ、フリーのときの気楽さのようなものがなく(相手とうまくいっている、いってないは関係なく)ある一定のストレスが必ずつきものだと思います。

そんな中で、披露宴をやるならゲストをどうするか、そして上司等にも気を使わなくてはならず、スピーチや乾杯の挨拶をお願いしたり、式を挙げる以上余興もお願いしなくてはならない、二次会をどうするか考え無くてはならない。お互い仕事をしているケースがほとんどだとすれば、これらのことは相当なストレスだと思う。

ただ単に「そういう大変さも、幸せな大変さなんだからいいじゃない?」とはあまり思わないようになった。

 

かつて私は遠方での結婚式を「仕事でどうしてもいけなくなった、ごめん」と3ヶ月前に断りを入れたことがあったが、そのときの友人が「えー・・・悲しい」というような反応であり、こっちが一方的に悪いような感じになり、なんやねんこいつと思ってしまったことがあった。

簡単にプレゼントも贈ったけど特にコメントもなかったからなのかもしれない。

でもそれについても、「不安が多い中、ゲストで来てくれると思っていた人が来ないという知らせを受け、気持ちがさらにざわついたんだろう」ということを今になってやっと想像できる。

 

もっとも、ザワザワしていたとしても自分だったらそういう対応はしないだろうし、しないようにしたいと思うけど、当時の自分はなんでもかんでも「幸せなんだからそのくらいしょうがないだろ」と思うくらいには落ち込んでいた。

結婚する人もそれなりのストレスがある、ということは当然、そのときの自分も理屈ではよくわかっていたつもりだった。

でも、たぶんあまり共感的な気持ちではいなかった。

 

 

例えばもし今私が結婚式をやることになったとして、ゲストに呼べるほど仲が良い人(手放しで喜んでくれるという自信がある人)なんて5人くらいだ。

地元の友達も含めて、喜んでくれそうな人を一生懸命集めたとしても、10人いかないくらいだと思う。(本当に純粋に喜んでくれそうな人はそのくらいいるだろうけど、その人たちの個別の事情を鑑みると結婚式に参加したいと思わない人もいるだろう。)

私も過去には友達と呼べるほど仲のいい人が今より多くいたような気がするが、この歳になったらかなり疎遠になった人も多くいる。以前結婚式に呼べると思うような人はその倍くらいいたと思うが、今はこんなもんだ。

ただ、5人や10人の周辺には「一応ちょっと交流がある人」もいて、個人的には結婚式に呼ぶほどの仲ではなくても、他に呼ぶ人がいないので、その周辺の薄い関係の層も呼ばなくてはならないケースも往々にしてあるのはよく理解できる。だからこのような層にいた私は声をかけられたことが多かったのだろう。

呼ぶ側も、「気の毒」だとか「申し訳ない」などと、どこかで思いながらも呼んだのかもしれない。

 もっとも私の場合、わざわざそのような層まで呼んだりしたくないし、そうするなら身内だけで挙式したい派なんだけど、相手の家や相手の希望などもあって結婚式をやらざるをえないケースもあるだろう。

結婚する側も、色々自分の思う通りじゃないんだと思う。 

 

 

 

そういえば、結婚式に行く予定だった友人から「やむをえない事情で結婚式を延期する」と連絡がきてから半年がたつ。身内に不幸があったとかいろんな想像はできるけれども、一向に音沙汰がない。

きっととても大変であったと思うし今も大変なんだろうと推測するが、正直、彼女から招待状がきたときも返信はギリギリまで遅らせてしまっていた。

そのときは「自分は幸せかもしれないけど私は別にあなたとは違うから」と内心思ってしまっていた。

でも、元々とても優しい子で、結婚の報告を受けたときもおめでとうと言ったら「お前はいいかもしれないけど私はよくないよ、って思うよね。不快になったらごめんね。」と言われた。

そんなこと思うわけないと言ったら「もし私がやよいちゃんの立場だったらそう思うもん。」と言われた。

 

招待する側からそんなことを言われたのは初めてだった。

 

(そのときは自分のメンタルがしんどかったけど)心から思っていなくてもいいから、もっとちゃんと祝福してあげたり、言葉をかけてあげたらよかったと後悔している。

 

 

 

今、よほど嫌いな相手でなければ、結婚式絡みなどで少し不快な思いをしても、できるだけ寛大な心で「そっか、まあいろいろあるから仕方ないよね、でも許してあげるか」と思おうという感じになってきた。

前みたいな「結婚式なんてわたしは大嫌いだ!!」っていうようなトゲトゲした気持ちはない。別にいい人ぶろうとしているつもりはなくて、やっと自然とそういう気持ちになれたというか。

 

以前の私と同じように思っている人は多々いらっしゃるとは思いますが「必ずしも彼らも幸せな自分に酔ってばかりで、他人に配慮する気持ちを失っているわけではないかもしれない」ということをここで書いておきます。

そう思っていない人に、そう思えと言いたいわけではありません。

かつての私が、こんなこと書いてあるブログを見たとしても「なんやねんいい子ぶりやがって」と思うかもしれないし、納得できるとは思わないから。

 

 

 

でも、とにかく書いておきたいんです。