中国東方航空の経由便を使ってGWにハワイに行った話(ハワイ旅行編その3)
ハワイ旅行編その2の続きです。
JALの飛行機に乗って上海に着き、一旦入国手続きをしました。(私が以前行った時はなかったと思いますが、指紋の登録をさせられます)
通常は、同じ航空会社で乗り継ぎをする場合はスルーバゲージできるのですが、私の場合は上海までの便がコードシェアだったので航空会社が違うことになり、荷物を一旦受け取って入国してからもう一度上海から出国というふうになります。
中国東方航空のカウンターに行きチェックインしました。
出発時間までまだまだあるからなのか、チェックインカウンターはガラガラでした。
中国っぽい適当さはありましたが、チェックインカウンターの方も全然悪い印象はありませんでしたし、中国の空港の人はみんな親切でした。
ひとつ、カウンターで窓側の席にしてくれと言うのを忘れてました。
無事に搭乗ゲートの近くまで来たので、暇を持て余して売店などを一通り散策します。
ここでも同じく中国独特のゆるーい空気はありましたが私は嫌いじゃないです。
ひとつだけ悔やまれるのが、数年前に中国に行った時の残りの中国元を持っていたのに持ってこなかったことです。あれば中国で買いたかったインスタントラーメンが買えたのに、、、
おそらく中国で一番有名なインスタントラーメン(康師傅のホンシャオニューローミェン) の小さいカップが自販機で5元で売ってました。当然ですがクレジットカードは使えず、泣く泣く諦めました。
コンビニでも売ってたのですが大きいサイズしか売ってなくて、かさばるので帰りにしようかなと。。ちなみにこれのカップラーメン版です。
まあ、そんなにレアなものではないし結局帰りも買わなかったんですけど、次回中国の空港に行く機会があればせっかくなので中国元を持っていこうと思います。
数時間待ってようやく搭乗のアナウンスが始まり、ほぼ定刻通りに機内に行けました。
彼氏は40分ほど離陸が遅れたといってましたが、私の考えではdelayのアナウンスがない場合は定刻出発の領域とみなします笑
これもよくあることですが、多少予定時間より遅く出発しても、到着時刻はもとの予定通りということもよくありますし、今回もほぼ予定通りだったと思います。(なぜ調整できる?と疑問には思いますが)
前の記事でも書いた通り、とにかく前情報がひどかったのもあって中国東方航空は大丈夫なのか…と心配していましたが、 全然問題なかったです。
特に驚いたのは客室乗務員の方がとても良い印象だったこと。
テキパキ動いていましたし笑顔もあり、中国のレストランとか施設に行ったときに感じた服務員の態度とは全く違うものでしたし、親切でした。
中国人のサービスは感じが悪いという意見もあると思いますが、なんていうか全体的に中国には高いホスピタリティ文化がないので、ああいうもんだと思っているんだと思います。
サービス大国に生まれた日本人に誤解を受けるのは仕方がないと思いますが、そういう態度を取っていても別に嫌な人とかそういうわけではなく、喋ると割とみんないい人です。
それから中国東方航空はモニターがないという口コミもありましたが、行きも帰りも普通にありました。睡眠を取ったのでほとんど観ませんでしたが、日本の映画もいくつかありましたよ。全体で見ると、JALに負けないほどの本数はあったと思います。
飛行機も新しかったし、着陸も上手だったと思います。
機内食は2回出て、私は普通に美味しかったと思いました。中国っぽい味が嫌いな人でも、食べれないような味付けではなかったと思います。あと、ナッツも付いてます。
一緒についてきたスイカも美味しかった。中国系の航空会社ってフルーツでスイカが出てくるイメージがあるのですが、さっぱりしてて美味しいです。
私は小さい頃乗った飛行機で客室乗務員さんに知ってる中国語を言いたくてスイカを指差し「西瓜(シーグァー)」と言ってた思い出があります…笑
そして2回とも温かいパンをもらえました。わざわざ温かいものを持ってきていただけるのは結構よかったです。
ただひとつ残念だったのは、私の数列前の人がビールを頼んだので青島ビールが飲めなかったんです…(数に限りがあるので売り切れたらそれでおしまいって感じでした。帰りは残ってたのでもらいました。)
中国いい人ばかりだったね~と言ったら、彼氏は「そう?」と言ってたので、日本人の目線で見るとやはり微妙な印象になるのかもしれないです。笑
機内でミスったのはアイマスクを受託手荷物に入れてしまったこと。。
長時間フライトでは必須だと思います。前の席の人がモニターを観ていたりしたら、結構明るくて寝れません。
それでは次回に続きます。
中国東方航空の経由便を使ってGWにハワイに行った話(ハワイ旅行編その2)
こんばんは。
前回に引き続きハワイ旅行編を書いていきたいと思います。
ハワイに行くと友人に話していて、どこの飛行機で行くの?と聞かれたので「中国東方航空だよ。」というと微妙な顔をしていた。
JALとかハワイアンとかユナイテッドじゃないの?安く抑えるとしてもエアアジアとかではなく?みたいな。
まあそうだよなと思う。中国系の飛行機はあまり評判がよくないし。
ただ今回、乗り継ぎ時間も割と短く、時間の都合も割と良くて安いハワイ行きのチケットが手に入ったのは中国東方航空のおかげだったのです。
私は、なまりのない標準語でゆっくりゆっくりゆっくり話してくれたら理解できるくらいの低い中国語スキルがあり、中国や中国人にはわりと親しみを感じています。
乗継便だし人気ある航空会社ではないけど、偶然見つけた安い航空券がチャイナイースタンであったことが他の外国の航空会社よりも安心材料になったという珍しい部類の人間でした。
中国南方航空・中国国際航空ともに何度も乗ったことがあるのですが中国東方航空だけはまだ乗ったことがなくて、ちょっと興味があったのです。
確かに中国の航空会社のサービスよりも日本のの航空会社のほうがサービスや機内食のレベルは優れていると思いますが、私の乗った飛行機は何の問題もなかったから、予約時点では心配はしていませんでした。
とはいえ、旅行が近づいたときにチャイナイースタンの評判を調べたり、経由便でハワイに行った人のブログなどを検索してみたら、ロストバゲージしたとか遅延して大変な目にあったとか、何かしらのトラブルの話ばかり見つかったし航空会社の口コミも悪かった。
さすがにちょっと心配になり、大丈夫なのか、トラブルがありそうだ…とようやくビビリ、保険の飛行機遅延に関する特約もつけることにしました。
そんな感じで頭の片隅に飛行機の心配がありながら、最後の持ち物準備をして関空に向かいました。
私はパッキングも本当にギリギリにやってしまったし出発する日まで必要物品を買ったりしてしまいました。
繰り返しますが私のようなタイプの方は、海外に行く時はあらかじめ前日有休取得をおすすめします。
歩きやすいサンダルがなくてユニクロに駆け込んだらこれを見つけました。
旅行に向けてたまたま買いましたが、そういうことがなくてもこれは買いだったなと思うほど、このサンダルめっちゃ良いです。
履きやすいし歩きやすいしシンプルで可愛い。それに3000円くらいで買えちゃうというところが素晴らしい。
現地ではほとんどこれで行動していました。
そやっと準備ができたので前日の17時に家を出発。私のフライトは朝早いので、関空に始発で行くのはかなりきついし関空のホテル日航に前泊しました。
もっと安いところもありますが、朝食のビュッフェも美味しそうだったし隣が関空で楽だし、今回初めて利用しました。
アメニティ等がかなりよくて、ボトルタイプのシャンプーではなく一人一つこういう持ち歩けるタイプのシャンプー、コンディショナー、ボディソープがついています(資生堂のもの)。
一応自分でもシャンプーを持っていっていたのですが、現地ではこれを使っていました。これは旅行に行く前にとてもありがたいアメニティだと思いました。
パウチタイプですが化粧水とかもありました。
ホテルに荷物を置いたので関空のレストランで晩御飯を食べに行きました。
「ぼてぢゅう」に行こうと張り切って行ったら、長蛇の列…
え、夜の時間になぜこんなに?と思っていたら、どうやらプライオリティパスを持っている人は3400円までここで飲食できるみたいです。
プライオリティパスですが、楽天のプレミアムカード(年会費10800円)の保有者は無料で取得できるというもので、私も申し込もうかなと検討したことがあります。
プライオリティパス所持者は世界の空港ラウンジが使えるのですが、こんなところでも使えたんだなとびっくりしました。せっかく持ってたら利用しないと損だし、そりゃみんな来ますよね。
ただ、プライオリティパスは同伴者はラウンジ有料になるから一人で行く場合じゃないと使いにくい、というデメリットもあります。
海外出張が多い人や年に5回以上空港を使う人は楽天プレミアムカードでプライオリティパスを申し込むのは得だと思います。私は海外に行ったりする仕事ではないし、海外旅行も年に1回程度しか行かないかな〜と思うので、やめました。
お好み焼きを食べて、そのあと両替に行きました。
関空は比較的どこの両替所もレートが悪くないほうですが、そのなかでも紀陽銀行はレートがいいという話だったので、行ってみました。
カードのほうが両替よりもレートがいいので、私は現地ではなるべくカードを使うつもりで2万円…と考えてましたが、念のため25000円にしておきました。
さて、出発当日になり朝、急いでホテルの朝食ビュッフェを食べに行きました。
かなり種類も多くて美味しかったです。機内食もありますがお腹すきそうだし、たくさん食べておきました。
そして空港のチェックインカウンターに向かいました。上海まではコードシェアでJALが運航なのでJALのカウンターに行き発券、そのあとセキュリティチェックなどを受け、搭乗口に来ました。
無事に上海に着き、ここからトランジットです。
次回に続きます。
GWのハワイ旅行について・準備(ハワイ旅行編その1)
こんにちは。
昨日旅行に行っていたことを少し書きましたが、実はこの連休を利用して彼氏とハワイに行ってきました。
これから立て続けにハワイ旅行のことを書いていきたいと思います。
航空券とホテルを本格的に探し始めたのは年明けからでした。
今回はGW10連休だからだと思いますが、思った以上にホテルと航空券のセットプランの安いものは売り切れており、安くても税金やサーチャージ等も込で25万くらい…だったと思います。
思った以上に旅費が高額になってしまうので、一時期はハワイは今回諦めたほうがいいかなと思ったりしてました。
でも、色々探していると、GW1日前に出発すればスカイスキャナーで経由便の航空券が16万ほどで見つかったので航空券とホテルは別々で手配することにしました。
ホテルと航空券だけで結局1人あたり22万ほどでした。
これに合わせて現地での交通費やオプショナルツアー費用、食費、お土産代などを含めると、使ったのは結局、合計31万ほど。
かなり旅行にお金をかけているように思いますが、時期が時期なのでこのくらいはかかると思うし、とても満足しています。
私は今回初ハワイだったのですが、こういうピークの時期以外にも行きたい!と思うほどハワイは良かったです。
旅行にあたって買ったガイドブックはまっぷる。
まっぷる ホノルルmini'19 (マップルマガジン 海外)
- 作者: 昭文社旅行ガイドブック編集部
- 出版社/メーカー: 昭文社
- 発売日: 2018/06/22
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
まっぷるかるるぶのどちらかを買おうと思い、こっちにしました。
あとで見たらるるぶのほうが良かったかも…と思ったりもしましたが、情報は網羅されているので初めての方はこれ1冊でもいいとは思います。
ミニサイズ版にしました。確かに持ち歩きはしやすいのですが、私は持ち歩くことはなかったので(アプリで全部見れる)普通サイズのほうが見やすいような気もしました。笑
彼氏はこのガイドブックを買っていました。
まっぷるやるるぶはショッピングの情報がかなり多い感じがしましたが、こちらはアクティビティやレストランも含めて、幅広く色々紹介してくれている印象を受けました。
この本も、専用アプリで本の内容をそのまま見れるようになっています。
私は買っていないのですが、このムック本はHISのレアレアトロリーの1日乗車券(現地で買うと2500円)の引換券がついているそうなので、レアレアトロリーを使うことを考えている人は、これを買うのもいいと思います。
ただ、人数分この本を買う必要があるので、2冊はいらなくても1人ずつ買う必要はありますが…それでも600円台で買えるならお得だと思います。
ホテルはコンドミニアムに泊まりました。
コンドミニアムなので盗難などにも注意しなくてはと思っていましたが、全然そんなふうなことがありそうな雰囲気もなく(実際にはわかりませんので十分注意したほうがいいとは思いますが)、ワイキキビーチに近めの結構大きいところだったので利用者も多かったです。
不便な点も特にありませんでした。
ハワイはコンドミニアムタイプのホテルもかなり多いようですが、自分たちで自炊したり料理を作ったりできるのがとても楽しいです。そこまでたくさん利用できませんでしたが、今度は肉を買ってきて焼いたりなどもしてみたいです。
私の泊まった所には調理器具、鍋、カトラリー、炊飯器まで一式揃っていました。
あと、最初クレジットカードの海外旅行保険で十分かなと思っていたのですが、色々調べていたらアメリカは何かあって病院に行った時の治療費がかなり高額なのでカードの保険では治療費は足りない可能性があると。
なので、カードの保険にプラスしてこの保険に加入しました。
今まで海外旅行では損保ジャパンの保険を使っていたのですが、今回調べていてこの保険が一番良さそうだったのでこれにしました。
いらないものは外して、オプションで航空機が遅延したときの費用や家族が危篤になった時のための緊急帰国の費用がつけられたので、これにしました。2500円ほどで入れました。
それから、レンタルしたもの(wifiなど)を壊したりしたときの補償についても、この保険で数十円で賄えるのでwifiのほうの補償プランには入りませんでした。
ちなみに、この保険には旅行キャンセル特約というものがあったので、入るかどうか迷っていました。4月なのにインフルエンザが流行っているようなので、もしなってしまったら困ると心配していたからです。
問い合わせしたところインフルエンザで旅行に行けない状況が発生し、出発を見合わせたときは対象にはならないとのこと。なので、特約には入りませんでした。
あと、準備としてはESTAの申請をしました。
いつでもできると思っていたのですが、項目は割と多いので余裕がある時に手続きしておいたほうがいいと思います。私は3日ほどで申請が通っていました。
それから準備としては有給の取得ですかね。笑
私は会社を1日半休んで行ったのですが、割とスケジュールがタイトだったので、出発する日だけではなくてその前の日も休めたらよかったかなと思いました。
会社によっては難しいかもしれませんが、前日までかなりドタバタしていたので睡眠不足になってしまいました。
それでは次回に続きます。
クオーターライフ・クライシス
慌ただしく過ごしているうちに元号が変わりました。
みなさん、GWいかがお過ごしでしょうか。
私は連休前半で旅行に行って帰国したところです。
旅行についてもこれから書きたいのですが、帰国する飛行機の中、寝ることもできず暇があったので考え事をしていたので、旅行について書く前にこれを書いておきたいと思います。
クオーターライフ・クライシスという概念があるらしいです。詳しく調べたわけではありませんが、人生4分の1以上が過ぎた20代後半から30代の頃に人生について思い悩むときのことを言うそうです。
ネットで検索したらこの言葉を見かけたのですが、心理学用語でわりと聞いたことがある「ミッドライフ・クライシス」(中年期特有の心理的な危機)から派生した単語ではないかと思いました。
なんとなく今の自分はこういう状態なんだろうなと、もんもんと考えてました。
いざ30代に突入すれば何かふっきれるというか、アラサー特有の不安が少し薄れるかと思ったのですが(下の記事参照)、最近身体的な衰えを割と顕著に感じてしまい、結構複雑な思いがあります。
別にここ何日かで始まったというわけではなくて次第にだとは思うのですが、しわが結構目立ってきたり、頬が心なしか痩せてきたような気がしたり、なんだか20代後半のときとはまた違うリアルな不安があったり。
まだ感覚的には27くらいで止まっているのか、いきなり自分が老けたかもっていう実感をもったような感じ。
そのくせ精神的にはあまり20代前半のときから変わっていないような気もして、それに対する焦りもあると思います。もしかして私はこのまま何歳になっても中身が子供のままなのか?みたいな。
年齢の割に私は何もできていなかった、これまで何をしてたんだろう、という焦りみたいなのも含まれる。
みんな平等に時間は過ぎているし、私も他の人と同じように若い時代の時間を過ごしたわけだし、誰しもそうなるので寂しいと思う必要はないんですが。でも、それが寂しいと思うときがあります。
自分の若い時間は終わってしまったんだなっていう。万事が変わっていくことの無常を感じるというか。
ただ、実は同じことを高校卒業するときにも考えていたなということも思い出しました。気づいたらもうこんな年齢になってしまったのかっていう焦りを感じたり、色々とセンチメンタルになってた時期でした。
高校生活が終わってしまって悲しくて寂しかったし、もう若くないんだっていう気持ちが強かった。
その時も周りの大人にそういうことを言ったら、ちょっと早すぎると言われましたが、今とほぼほぼ同じような気持ちで、大学が始まるまでの2ヶ月間ほどそういうブルーな気分の期間が続いたことをすごくよく覚えています。
人間は常に変わり続けるし、万人が死に向かって歩いているんだから、「若いか若くないか」ということはあまり関係ないのでは?と、心のどこかでわかっているんですよね。
年を取ると、ただ「若いときよりもそういうことを思い出してしまう機会が増えるというだけ」のことである気がします。
年明けから何度か体調不良に関することもブログで書きましたが、よくなったり、そうかと思えばまた少し体が火照ったりする症状が出てきたりとか、色々あります。
そういう意味でも今、変わり続ける自分に不安を感じてしまったのかもしれません。
これまでのことを長いスパンで振り返れば、アラサーじゃなくても体調不良だった時期もあったし、就職する前にひどい風邪をこじらせて咳喘息になったり、20歳で海外から帰ってきた途端に熱を出したり現地でもお腹を壊して死にそうになってたりもした。
24歳、25歳のときも2年連続でインフルエンザになってしまったり。
生理痛がいきなりひどくなってきたのも就職してから。それまではそんなことは全然なかったのに、いきなり出てきた。定期的に婦人科にも通っているけど異常はないらしい。
今ではなんともないけど、25歳くらいの時に何故か妙にトイレが近くなってしまった時期があって心配したし、28歳の時は謎の肋骨の痛みが半年くらい断続的に続いていた(たぶん肋間神経痛)。
そう思えば、別に30代になって老けたからということが必ずしも体の不調の原因とは言い切れないし、基本的に免疫が足りなかったり日頃鍛えていないことも原因かもしれません。
これからも何があるか分からないのですが、全員同じように老いるし変わっていくのだから、やはり今出来ることを楽しんでいくしかないのかなという結論に至りました。
自分の見た目や年齢が変わること、本当の意味で受け入れるのは難しいと思います。
高校の時の担任の先生が僧侶だったので聞いてみましたが、こういう職業だからって悟りを開いているわけではないし、邪念ばかりだし、諦めきれないことばかりだし、執着もする。人間なんだからそれは仕方がないと言ってました。
変化を悲しく思っても事実は変わらないのだから、毎日の瞬間を一生懸命やれば悔いはなくなるかなと結論付けました。
そうしたほうがいいし、逆に言えば結局は「それしかできない」のかなと。
そう思って何気なく見ていたアメトーークのイチロー芸人の回で、イチローがインタビューで答えた「無駄なことなんてない。遠回りすることが一番の近道だ」の名言がクローズアップされていた。
もうこんな年齢なのに何もできてないっていう焦りがあるってさっきも上に貼り付けた記事でも書いたけど、もし全部効率よくやりたいことをして、人生の時間を完全に無駄なく使うことができたとしても、それがいいとは限らないのかなと思って。
確かにこんな年齢なのにできていないこともたくさんあるし、今まで色々とムダや遠回りなことをしたと思う。電車で隣に座っているアラサーに比べて、できていないことも経験していないことも多いかもしれない。
色々やってみたりしたものの、自分には特別趣味といった趣味が見つけられなく、それも周りと比べて自分は面白みもなくつまらない人間だと感じたり、せっかくの人生を無駄遣いしているような感覚もありました。
けど、だからといって「何もできなかった」と後悔するようなことじゃない気がしました。
色々やってみたり無駄なことをあれこれ考えたりしたことも自分にとっての必要だったのではないかと。
私は自分なりに色々なことをやってきたし、それで良かったと思う。
これからもやりたいことはやっていきたいけど、今の自分が間違っているわけではないし、このスタンスでいい。
何も時間に追われて焦ったり、変に時間の意識をしすぎることもないのかなと思いました。
完全にモヤモヤがなくなったわけではないですが、引き続き、ぼちぼちやっていこうと思います。
全ネガティブ民に捧げるおすすめのYOUTUBE動画
ネガティブの申し子である私が落ち込んだときに定期的に見に行く動画がいくつかあります。
自分があげてる動画でもなんでもないのですが、結構見てるといつの間にか元気になっていたり、もう一度頑張ろうと思えたりするものがたくさんあるので、この機会に紹介したいと思います。
まず、最近アップされた動画ですが、モデルの石井亜美さんのチャンネルで一番おすすめなのがこちらです。
ポジティブ思考になる方法21〜私がハッピー体質な理由〜
サムネイルだけ見たら、今日からあなたもハッピー体質!とか書いてあって、この人を知らないネガティブ民は敬遠してしまいそうな感じなんですけど、これは本当に素晴らしい。21項目全部、すごく良いこと言ってるなあと思います。
ちなみに、ここで話されていることで、ネガティブな人の例のほぼ全てに当てはまっていました。笑
ネガティブ民には結構響くのではないかと思います。
CAをやられているChiakiさんのチャンネルも以前から見ていて、一番見ていて印象に残ったのがこの動画でした。
【黒歴史】数年間笑顔を忘れたクラスで一番暗い女子から変わりました ~悩んでいるあなたに伝えたい~
いじめられた過去から対人恐怖症になったことを克服し、CAになった成功体験を話されていますが、内容はとても共感できるものです。
ネガティブとはちょっと方向が違うのですが、好感が持てるし、自分が頑張ろうと思いたいときに見返したりします。
それから、ちょっと長めですが参考になることが多い動画なのでシェアします。
今はテレビの出演よりもいろいろな本を出されて有名になってますが、DaiGoさんの動画は数年前によく見てました。前はなかったYOUTUBEのチャンネルも始められたようで、久しぶりに見てみたのですが、この動画はおすすめのうちの1つです。
途中までの導入部分しかYOUTUBEではやってなくて、続きはニコニコ動画でしか見れないのですが、そっちのほうがさらにおすすめです。
これに限らず、DaiGoさんは色々と掘り下げて詳しく解説してくれている動画が多くて、マイナス思考の改善に役立ちそうなものはたくさんあります。
それから最後にこれですね。
このチャンネルをやられているアマルさんのキャラがすごく好きでよく見ているのですが、私が一番おすすめで、響くのはこの動画です。辛い時に見たらなぜか全部リセットできちゃう気がします。
ぜひぜひ、これだけでも見てほしいです。
あとはお笑い系ですね。
皆様それぞれ好みがあるかと思うのですが、まず広く受けそうものから。
チルテレのゆりやんと友近がトークする企画です。
私は友近がとても好きなのです。頭の回転早くて面白いしきれいで歌もうまいし、こういう人になりたくて悶えてた20代だったので友近やっぱええなあと思うと同時に、台本なしでここまでできるゆりやんってほんまにすごいと思います。
特に朝ドラ感がぷんぷんするコントがめっちゃ好きで、何回も見に行っています。
友近とゆりやんが送る連続テレビ小説「ちるてれ」|友近&ゆりやんの時間
あとはジャルジャルのDVDを以前よく見ていたのですが、最近はYOUTUBEチャンネルのコントをよく見てます。
M-1でのことが記憶に新しい方も多いと思いますが、コント師のジャルジャルが漫才をやるっていう挑戦が私はすごく面白いなと、ここ最近ずっと応援していました(残念ながらM-1は去年でラストイヤーになりましたが)。
私は一昨年のM-1のネタ(ピンポンパンライス)がこれまでのM-1でとにかく最高だと思っていて、三回戦くらいからこれは優勝なら今年しかないと思って当時見てたので、決勝の福徳の涙でめっちゃ泣きました。
そのネタで思い出した過去のネタがこれで、私はジャルジャルのコントの中でこれが一番好きだったのです。好き嫌い完全に分かれるとは思いますが、こういうのが好きな方はぜひチャンネル登録してみてください。
そしてお笑い編最後です。みなさんAマッソって知ってますか?
私が3年前から非常に推してるコンビなのですが…ちょっとずつ売れてきているのではと思っています。3年前と2年前はM-1の準決勝まで来たのですが(去年は準々決勝で落ちてしまいました)ぶっ飛びすぎていてシュールで知性派なネタにジワっています。
とにかくツッコミの加納さんの言葉選びのセンスが天才的ですごいです。
私、どん底のど真ん中であった2017年の12月にM-1の敗者復活戦を見に行って、Aマッソのネタのとき、とにかく会場が「ぽかーん…」ってしてました。
直後「変わった漫才でしたねえ…」って陣内智則がコメントしていました。笑
もちろん決勝なんて行けるわけないと思いましたが、私はそれまでにウケたネタをやるのではなくて、新作の自分たちらしい濃いネタをやるAマッソになぜか元気もらいました。
直前に悲しいことがあったり色々つらい時期だったのですが、とにかく自分は自分だから人に流されずに頑張ろうと思えたのを覚えています。
と、なんだか全然毛色の違う動画たちを紹介してきましたが、ネガティブになったときの対処法として、少しでも参考になれば嬉しいです。
30歳が転職エージェント(リクルート、DODA)に登録してみた結果。
こんにちは。
今の家に引っ越してから今日で丸1年が経ちました。
去年の今、ここに引っ越してきた時はもうすでに桜が満開でお花見日和だったのを覚えています。
今年はやっぱりちょっと遅めなんだな、などと思いながら桜の風景を思い出し、去年からあまり変わっていない自分に少々焦りを感じたりしました。
このブログでも数年前から時々「転職したい」「今の会社を辞めたい」と言っていましたが、今が一番本格的に転職活動っぽいことをしているような気がします。
以前も転職に向けて情報を集めてはいましたが、転職サイトの求人を閲覧し、気が向いたら応募してみて、ほとんどは通過しなくて「これが現実か」と思って諦めた、という感じ。
以前、それほど懸命に活動したわけではなかったのですが、結局無理に転職するメリットのほうが今の会社で我慢するデメリットを上回る自信がないと考え、転職活動はいったんやめました。
今の会社はなんだかんだいって仕事内容(ノルマもないし、大きなプレッシャーもさほどない)のわりには給与や待遇は良いと思います。
産休や育休も取りやすいし。それで居心地が悪いような職場ではなく、かなりマイペースなので、給料だけもらって生活の安定を目指すのであれば悪くはない。
ただこんな職場にいたくないという気持ちがそれを勝って、この1年、そして特にこの半年、そういう思いになることが本当に本当に多かった。
体調不良の理由の一つががストレスではないかっていうのは、あながち間違ってもいないのでは、とやはり思う。
それで、やっと重い腰を上げて転職サイトの職務経歴書を書き直し、求人探しを始めると同時にエージェントに登録してみた。
私が登録したのはリクルートとDODA。
ちなみに、転職に有利なスキルや資格もほぼなく、乱暴に言えばちょっとした事務スキルしかない30歳の私なので、転職市場からしたら大分ポンコツな人材だと思ってもらったらいいと思う。
私の仕事について少し補足すると、事務屋ですが総務や経理、人事、IRなどといったある程度専門的な管理部門ではないです。
上記のような部門で仕事をしていれば、全く違う業種の同様の部署の採用であれば、もしかすると経験者として通用することがあるかもしれませんが、私は違います。
しかも特殊な業界にいるので、私の市場価値があるとしたら同業他社くらい。そして、今の会社に来て、あと数ヶ月で5年。
5年も我慢したと思うと、これまでの職歴で一番長いし本当によく我慢した。我慢するのがいいとは思わないけど、継続するということは何にせよ素晴らしいことなので、好きじゃない職場に毎日行き続けた自分のことは否定せず褒めてあげたいと思います。
転職の話に戻りますが、せめて外国語がすごく出来るとかそういうのであれば少しは強みになるのだろうけど、残念ながらTOEICは700点程度で会話力はほぼ0に等しいし、勉強してもっと点数が取れたとしても今すぐ仕事で通用するほどではない。
なので予想はしていましたが、結論からいえば、私のような方にはエージェント登録はおすすめしません。
もし専門的なスキルを使って仕事をされている方や、求める会社が多い経験を持っている人であればもう少し違ったのかもしれませんが、私のように特別なスキルのない事務職の方には本当におすすめしません。
まず、ひどかったのはDODA。
面談は電話で可能だった。(もしかしたら会って面談という方法があるのかもしれないけど、)担当の方が割と高圧的で、そもそもなんか嫌な感じで、あまり心を開く気になれなかった。
とりあえずどんな仕事がいいのかと聞かれたので、私のスキル的にただの事務屋で資格もほとんどないので、同じような仕事でできれば安定している企業で働きたいと希望したら、なんかよくわかりませんね…と言われた。
まあ私は世間的な需要がないと思うのでおざなりな対応されても仕方がないと思ったけど、あー私のレベルに紹介できるような仕事は無いんだなあと思った。
対してリクルートに関しては、電話ではなくて対面での面談の案内が来たので、リクルートキャリアの事務所に行って2時間ほど面談してきた。
担当の人には今の職場でやっている仕事、なぜ辞めたいのか、そもそもなぜ今の仕事を始めたのか、どんなふうに仕事を頑張ってきたのか、など、かなり細かく質問をされました。新卒で入った会社のことなども聞かれた。
担当の人にもよるのでしょうが、面談自体はとても印象がよくて、高圧的な感じもしませんでした。どちらかというとフレンドリーで、退職理由の言い方など、アドバイスも結構してくれたような気がします。
ただし、求人紹介の質がかなり低いです。
年収が下がるのは仕方がないと思うけど、いくら今の職場が嫌だとはいえ、正直私のような立場の人であれば誰でも「わざわざ応募したい」と思わないような求人の紹介しかありませんでした。
例えば同じ事務職であっても、かなり規模の小さい会社やブラックっぽい求人ばかりだったり、そうなると全く違う販売職の紹介だったり(キャリアは全然必要なし)。別に販売職が悪いわけじゃないんですが、それだったらエージェント使う意味ないと思ったり。
あと、仕方ないとは思いますが、思った以上に応募を急かされます。
私のイメージとしては、転職サイトのようにとりあえず登録しておいて、もし良さそうな求人があれば応募していきたいって感じなのですが、いま出ている求人の中から選べ、みたいな感じの催促は結構あります。
応募したい求人がほとんどない一方で「いつくらいまでに応募案件決められそうですか」とDODAもリクルートも結構聞いてきます。わりとめんどくさいです。
「あれからよく考えたところ、やはり今と同じ業界がいいと思うようになりました」などと適当な理由をつけて断りますが、いざ応募したい求人が見つかった時はいい顔をされないような気もします。
まだ応募していないので、その点はよくわかりませんが。
求人の質については、もちろん先に言ったとおり、私のレベルだったらそれくらいしかない、っていうのは理解しているのですが、それだったらリクナビネクストやマイナビ転職に出ている求人に細々と応募し続けるほうがいいと思います。
そっちのほうが質の良い求人が混ざっているし、確かにそういった求人は人気で打率は低くなりますが、受かる可能性は0ではないです。エージェント経由の案件よりは全然ましかなと。
実際私も、まあまあ行きたいなと思っている求人2件ほど面接に進めましたが、一方で「これなら受かるかもしれない」と思ったところも、正直結構落とされたり。
と、そういうわけで、わざわざエージェントに登録する意味ないかな、と思わせられました。
残念ながら転職先は決まっていないので、これからも転職活動は続きます。
いくつか応募してお祈りされるの繰り返しであれば諦めるしかない、とこれまでは思っていましたが、やはり追い詰められているので…何としてでも転職はあきらめたくないって感じです。
そう簡単に見つからないだろうと私も思っていますが、今の職場から同業他社に転職した方は他にもいて、その方々は実際に決まっているので、転職は難しいかもしれないけど不可能だとは思わないようにしたいです。
うちの職場は、それは明らかに誰が見てもおかしいだろと思うことがたくさんあるのですが、これまで自分が何をやろうとしても根本的には何も変わっていかず、また変えようとする人はみんな潰れて(or病んでor辞めて)いきました。
私もこの職場でポテンシャルの高い人間ではなかったのですが、それでも一応仕事はちゃんとしたいから自分にできるレベルのことは色々やってみたし、少ないながらも貢献はできたと思うのですが、なんていうかもう、疲れました。
やはりここは腐っていく職場だと思っています。このような所のために身をすり減らすのはやめたいと思ったから転職活動していますが、それでも自分が無力でほとんど変えられなかったのは本当に情けなく、力不足だと思います。
かなり悲観的に捉えてしまっておりますが、今の上司たちの半分以上が辞め、今いる若い人が中心になれば、半分はそれなりに優秀な人たちなので、もう少しで変わるのに…という思いもありますが、それは自分のエゴであり、やはり辞めたほうがいいなと思いました。
まあ、組織ってやはり簡単には変わらないし、そういうものだと思いますが。
転職活動頑張りたいと思います。
29歳最後の夜に思うこと。
体調不良は少し良くなってきました。
今のところ特に異常も見つかっていないので、ありがたいと思うことにしている。
最近、いろいろあって胃カメラもやってもらったけど、自分でも驚くほどきれいな画像だった。
むしろ、胃カメラってこんなにも苦しいものだったのかと思った。
「結論から言ったらめっちゃきれい。胃が痛いのも精神的なものやと思う」とのこと。
もしかしたら以前と同じような症状が出ることがあるかもしれないけど、まあ様子を見ていこうと思う。
ところで、今日で20代が終わります。
私は同学年の中では誕生日が遅いほうなので、すでに30歳になった友達が「20代が終わるときは結構いろいろ思ったよ」などと大台に乗る前の心境をそれぞれ教えてくれていた。
「とはいえ数字が一つ変わるだけだから、自分は誕生日が来る前に騒ぐほどでもないだろうな」と思っていたけど、いざ30歳を目の前にすると、たしかに割と複雑なものがあった。
これは私が「20代をやりきった」という自信がないからかもしれないけど、これでスッと終わっていいのか?みたいな気持ちが。
いま仕事がわりと立て込んでいるので、今日休日出勤するつもりだったけど、なんとなく、それはやめることにした。
頭の中でシミュレーションし、週明けに何とかなるだろうと結論を出した。
「20代最後という節目の日なんだから」と思って何か特別なことをしたくなったけど、特に何も大きいことはしなかった。これもまた、私らしいかもしれない。
私は思い切って行動する一面はあるけど、「これだ」と納得できるまで行動はしない。
一見矛盾しているようにも聞こえるが、好奇心旺盛で行動力がある反面、慎重で注意深い側面もある。
我ながらそのへんはよくバランスをとっていると思う。
結局今日も、部屋の掃除、片付け、気持ちの整理、ほしい服を探しに買い物に行く。
こんなところだった。
さっき「20代を本当にやりきったのか自信がない」という風に私は言ったけど、それはよく考えたら世間一般的な視点での評価になっているかもしれない。
20代のうちにやっておいたほうがいいこと、とか、そういうネットの記事や書籍もあるじゃないですか、今。
特にそういうの読んだわけではないけど、やっておいたほうがいいと多くの人が思うことのうちの多くはできていないように思う。
人によって考えも違うし、正しい答えがあることではないけれど、多くの人が20代でやりたい、もしくはやっておいたほうがいいと思っていることって、なんだろう。
海外旅行とか、友達と思い切り遊ぶこと、留学とか、勉強?趣味を見つけるとか?
あと結婚?
今思いついたことは多分、挙げる人が多いものかもしれないけど、同時に自分ができてないことだなあと思いました。笑
確かに大学3年のとき以来ほとんど海外に行っていないし、友達とも遊んだけど、そんなにリア充って感じのキャラでもなかったし遊び倒した!って気もしない。
勉強もそんなにはできてない。
趣味については耳が痛いところであり、結婚もできていません。
でも、それでも自分なりには色々挑戦できたのではないかと思うし、自分なりに成長もした気がします。
自分が20代の学びで大きかったものが何かあるとすれば「正しく挫折することができた」ということではないかと思った。
私は、大学まではそんなに大きく挫折したと思う経験はなかったのです。
第一志望の大学に入れたし、良い友達もできたし、就職活動だって楽しかったし希望していた大手企業の内定ももらった。就職するまでは希望に満ちていた。
ただ、それから新卒1年目で会社を辞めるという、当時にしたらかなりアウトローな路線に踏み出そうとし、それからの人生は色んな面で順風満帆ではなかった。
もちろん、私よりももっと壮絶な体験をされた方もたくさんいるかと思いますが、それからは想像以上に「うまくいかないな」と思うことは非常に多くあった。
仕事もそうだけど、特に恋愛。
大学以降の私の恋愛で感謝している相手もたくさんいるけど、結局どれもうまくいかなった。(最終的に続かなかった、という意味で)
世界になぜ男女を存在させたのかとか、なぜ神様は感情というものを与えたのかとか、そういうことまで考え始めた。(まあ、ありがちだけど、病んでますよね。)
人を信じたり、好きだとか嫌いだとかいう感情と付き合っていくことに疲れながらも、何度も恋愛したり、人を好きになったりした。
去年、たまたま見ていた新聞のコラムで「愛する人との別れは辛く苦しいものだけど、出会った人とは必ず別れる運命にある。出会えた意味を考えて、その人と会えたことに感謝しなさい」と書かれていた。
それが結構響いて、世の中には考え続けても仕方がないことや、きっぱり割り切るしかないことが存在することを思い知らされているんだなと感じた。
27歳から29歳にかけては、本当にどうしようもなかったときも多かった。
そのピークのときには、「誰にもこんなことを言える人もいないけど、誰かに心の悲鳴を言わないと自分は(精神的に)死んでしまうかもしれない」と思った。
それで、あまりにも誰にも言えなくて、一度、普段自分で電話をかけたりかかってきたりしたことがない、実家の父親の携帯にもいきなり電話したことがあった。
自分は何をしているのだろうか、この先、こんなんで大丈夫なわけがないんじゃないかと思って、どうしようもなかった。
父は農作業の途中で、だだっ広い田んぼの真ん中で電話を取っていたらしい。
いきなり何事かと思ったかもしれないけど、普通に淡々と答えてくれた。
「人に対して誠実に向き合えない人はずっと変わらない。そういう人と付き合うことは、心をすり減らすばかりで何もいいことはない。忘れられないと思うかもしれないけど、それでも忘れられる日は来る」と言われた。
今考えたら、多分心理的には麻薬中毒者みたいなものだった。
わかっているけど心がついていかないという。
でもそれでも当時よく体調を崩さず、平常心を保ち、会社も休まずにやってこれたものだと思った。
振り返ってみたら、そういう経験を経て、いつの間にか今は新しい考え方をできるようになった事に気がついた。
世の中にはいろんな考えの人がいると思う。自分と同じ人のほうが少ない。
むやみやたらに傷ついたりしてしまうのは、自分の考え方しだいだと思った。
それくらいみんな理解しているけど、でも、このことを心から納得できていない人も多い気がする。私もそうだったし、今も気持ちが落ち込んだらそうなってしまうときもあるから。
悲しいことも傷つくこともあるけど、それを柔軟にかわしていける力が必要だ。
悩んでいた時期に6歳年上の女性が「大変だったね。でも、やよいちゃんのその経験は必ずいつか糧になるときがくるよ」と言ってくれたこと、その場ですぐに納得はできなかったけど、そのあとで妙に腑に落ちた。
何が言いたいかというと、今、つらいと思っている人は(信じられなくてもいいけど)毎日同じでこのまま悪くなる一方だということはないと思いますよ、という。
逆に幸せならば次は悪いことがあるかも、とかそういうことを言いたいわけではなく、自分が少しずつでも前を向こうとしていたら、ずっと状況が好転しないということはないんじゃないか、ということです。
それを20代の少ない経験の中で思いました。
好転の解釈はいろいろあるけど、少なくともずっと辛いままではないのでは、と。
あと、仕事に対する考え方も、仕事にあたって職場や同僚に求めることも、ちょっと変わりました。
これについては今もまだ少し悩んでいる内容もありますが、とにかくどうしようと思っていた時期と今とは明らかに違います。
「こうでなくてはならない」という固定概念みたいなものは、かなり薄くなった気がします。
その「こうでなくてはならない」という気持ちを他者に向けるつもりはなかったのですが、最近まで、無意識のうちに向けてしまっていたところがありました。
以前は明らかに自分のキャパを超えることも無理してしようとしていたし、それが悪いことではないと思っていました。
でも今は違います。
昔は、私もある意味企業病だったのかもしれないと、このあいだ「七つの会議」を見たときに思えてきて涙しました。
自分の方針がこれまでのものから変わったのは事実ですが、情けないことに、それをふまえて自分がどういう仕事をこれからしていきたいのか、その答えはまだ見つかっていません。
これからまた考えていこうと思います。
とにかく悩みが多かった20代で、私にとっては辛いことも多い時期でした。
こういうふうに自分がいかに不毛なことに時間を使ってしまったかを書いてると「そうやってどうでもいいことに時間を使っているから、前述のこと(勉強とか資格の取得とか自己実現とかリア充とか結婚とか?だっけ)ができなかったんじゃないの?」という声が聞こえてきそうなのですが。
でもこれはこれで必要なことだったのではないかと思っています。
決して強がっているわけではなくて、私が乗り越えるべき課題だったと解釈しているというか。
結果的に遠回りだなと思えるような道を行ってしまうのは仕方がないから、今納得できるようにやるのが一番であり、これからもそうしていきたいと思う。
まだまだ自分が思い描いていた大人に比べたら子供っぽくて未熟なところもあるけど、それでも少しは大人になれたかな。