ビタースイート

人生は 甘くて苦い

アラサーの恋愛に効きそうな本を読んでみた(キラキラHOWTO本じゃないやつ)その2

こんばんは。

前回に引き続き、キラキラしてない恋愛アドバイス本を読んでみました。

 

仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。

仕事ができて、小金もある。でも、恋愛だけは土俵にすら上がれてないんだ、私は。

 

 

これは去年読んだ本なんですが、完全なるジャケ買いでした。

バリキャリ人生を歩んできた人、もしくはそれなりにまじめにやってきて、恋愛以外はまあ普通にやってこれたかなと思ってる人、タイトルに惹かれません?

そういう意味では、タイトルの付け方はとても上手い気がする。

 

本の著者の「桐谷ヨウ」なる人がどんな人物なのかはこの本を手に取るまでは知らなかったのですが、私は表紙の肩書に「天才恋愛コラムニスト」って書いてあるあたりに激しく突っ込んだww

別に自分で言い出したものではないんでしょうけど、そういうところからも、私とは違う人種っぽいなということをバシバシ感じて引っかかるわ…と、聞かれてもいないことを勝手に思うのですが。そこはおいといて、結構参考になることが多いのでレビューしたいと思います。

 

この人が何者なのか、調べた情報に基づいて一言で表現するのは難しいのですが、とりあえず(天才)恋愛コラムニストである模様。別に皮肉とか批判じゃありません。ごめんなさい。笑

桐谷さんのブログで見つけたプロフィールを見るに、たぶん結構賢くて、ルックスも結構よく、スクールカーストで上位にいた方であるのは間違いないと思う。ちなみに私と同い年でした。この本やネットで書いてるコラムとか読んでると、要するにほどよく遊んでて賢い「イケてる人」ってことだと思う。まあ、誰しもこういう人に迫られたら決して嫌ではないよね…という感じの。

 

ただ、なんとなくですが単なるヤリチンって感じではないと思うし、文章を読むに何も考えずに生きてきたというよりは、洞察力があってわりとよく考える人なのではないかと。モテ界隈の人間がこういう本を執筆してて、なんとなくいけすかないと思う人もいるでしょうが(「天才恋愛コラムニスト」の肩書の印象よりは)薄っぺらい最低野郎とかではないのかなと、私はわりと興味を持ちました。

 

さて。この本、結構文字は大きめなのですが、それにしても恋愛指南本にしてはわりと分厚いです。

まず、「男心ってこんな感じだから知ったほうがいいよ」みたいな、男目線だけに説得力のありそうなアドバイスから始まる。女の人が「男ってこうだから」って書いてる本も沢山あるけど、男性であるこの人だからこそ書けることかもしれない。しかも同世代の人が言ってるから、モテる男友達と飲みながらアドバイスされてるときみたいな感覚で入ってきます。

で、そのあとは具体的にどうしたらいいのか論(などその他諸々)が続くのですが、そのなかで、私が特に心に残ったことをいくつか書いてみる。

 

 

他人と長期的な関係を結べる人なのか

恋愛としてはクリアしている相手でも、結婚するとしたらこれが欠けてたら致命的だよな…という問題だと思うんだけど、 女性を落としてからメンテナンスをしない男性、日常的な思いやりを向けない男性って一定数いますよね。相手に甘えているというか。

まさに本に書いてある通り、手に入った女性については細やかな気遣いやメンテナンスをしなくても関係を維持できると勘違いしている男性は多いとは思うんだけど、これをこじらせたら、結婚生活のどこかで破たんしますよね。

今まで「やっぱ付き合ってから手抜きするよな男って…まあこういう生き物だからしゃあないか」って感想を持ったことは何度かあったけど、それって結婚考えるとしたら大きな問題じゃないか?ってとこまで考えが至ったことは多くなかった気がする。結婚したいしたいと思っていた割には。

もちろんそういう面があるのは仕方ないけど、日常の些細な気遣いや思いやりが必要だよなとハッと思い出してくれたり、「楽しいだけじゃなくて面倒なことも含めてこの人と向き合いたい」と思ってくれる人と結婚したい。

 

私たちが生きる現実には、一緒の時間を共有できるサービスタイムは存在しない

刺さりますね。

要するに、中高生や大学生のときみたいに、何もなくても同じ時間を異性と一緒に過ごすチャンスなんてほぼないんだから、自分から出会いを作っていかなきゃ何も始まらないってこと。それは当たり前だし、そんなの最初からわかりきってるわと思うような内容ですが、分かりきってないから行動しないんだよね。実際「出会いがない」って私も最近まで言ってたし。

1日の大半の時間を過ごすのは職場なんだから、その環境以外の場所に積極的にいかないと「出会いがない」のは当たり前、ってその通りだなと思いました。

職場で出会いがなく、家と会社の往復だったので」って某マッチングアプリの自己紹介テンプレかと思うくらいよく見たことある文章ですが、「家と会社の往復」になるのは当然のことで、自分がそれ以外のことを求めに行かなかったせいですもんね。

これ、私も何の罪悪感もなしに言ってました。「職場では全然男いないから家と会社の往復で、どうしようもないんです」って。この言い方って、自分に彼氏ができないのは全てこの環境のせいで、自分に原因があるとは思ってないんですよね。

っていうことを自覚している人はほとんどいないかなあと。繰り返しますが私も含め。

最近はちょっと考え方が変わり「彼氏いないの?」って聞かれても今は「出会いがなくてさ…」ってやっと言わなくなった。 

 

一方的にサービスを受け取るのではなく、自分も与える側にまわろうとする 

すごい心当たりありました。

何かというと、全然タイプじゃないうえに話も面白くない人との合コンか面接があったとする。で、そういうときに「飲み会は男が盛り上げるべき」という考えているような態度をとる(冷めた目で見てる)のはブスって書いてあって、、心当たりが、ありすぎた。

私は、日常の飲み会ならそこまであからさまにはやらないのですが、タイプじゃないと思ったら(その人は恋愛としてはないなーと思ったら)その場を盛り上げようと頑張ったりはしなかった。何度か参加したお見合いパーティーではもっとひどくて、この人はないわ…と思ったら、こっちも会話盛り上げて勘違いされたくないし、わざと愛想のない、というか冷たい態度をとっていました。

でも、よくお見合いパーティーに一緒に行ってた友達は、タイプじゃない人に対しても沈黙になったら自分から話題を積極的にふって、会話を盛り上げようとするとても偉い子だったのです。「〇〇ちゃん、本当に偉いしすごいよ…」って言いながらも私は「それって勘違いされたら怖いし嫌だし、もう会わないんだから何の得にもならないし」って内心は思っていました。でも、よく考えたらそれは間違ってたかも。

この日記↓を書いたときも同じようなことを考えた。

 

www.bittersweet-now.net

 

このとき、別にそこまでタイプじゃないなと思っていた人に食事に誘われて、でも完全にナシってわけじゃないから行ってみるか…って程度の相手だった。

相手はもともとムードメーカーで、すごくコミュ力のある人だったんだけど、私はサービスを受けっぱなしで気持ちよく喋ってるだけで、それを悪いとも思っていなかった。まさに、その人に対して何も与えようとしてなかったんですよね。。つい半年前のことだ。

考え方とやりかたを、改めようと思った。

 

女性は、セックスを受け入れた時点で自分から離れないことを期待している

はい。心当たりありまくります。

もうこの人は自分のことを全部受け入れてくれたとばかりに、あまり言わないほうがいいことを含めてすべてを喋りすぎて失敗したこと、あります。まあ、それがはっきりした原因かどうかはわからないけど、地雷は踏んでいたと思う。

「空気読める人だったのにセックスを境にして、めちゃくちゃ容赦なく甘えだす女になった」とか「聞き上手だったのにセックスを境にして自分語りが激しい女になった」とか男との飲み会でよく聞くって書いてあったけど、いろいろドキっとするんですが。

 

こういうふうに解放しすぎないほうがいいとちゃんとわかっているいい女も多いでしょうけど、でも心理的にはこれってほとんどの女性が理解できるんじゃないでしょうか。

私は、体の関係じゃなくても、告白されて付き合うことになった瞬間から安心して自分を解放しすぎるっていうことはつい最近もありました…

 

告白されても、体の関係になっても、何かがいきなり大きく変わったと思わないほうがよくて、まだ少しずつ様子見ていこうっていう考えのほうが、相手に思いやりをもって接することができそうです。

 

 

と心に残ったことを書いてきましたが、冒頭でも言った通り、これはあくまでも「モテるハイスペイケメン」の目線で書かれている恋愛本です。

文体はライトだし、時々「軽いな」って感じを受ける部分もあるので、人によっては合わない人もいるかもしれません。でも、それを含めても大いに参考になる部分はあると思うし、人生の意味とか、割と深いところにも言及されているのです。

 

ただ、私がこの内容はちょっと載せないほうがよかったんじゃないかと思っているところはあって、「付き合うまでヤラせないはナンセンスで、魅力的だと思ったらその人の胸に飛び込むってのも一つのやり方じゃない?」みたいな内容…。別に否定や非難するつもりはないけど、私はそこらへんについてはあまり賛同しない。

やっぱりモテ男の目線で書いてるんだから、なるほどこう書くのは無理ないか、と、これについては苦笑いしながら読みました。

 

 

必ずしもすべてを参考にしなくてもいいと思うのですが(というかすべてが響くわけではないかもしれませんが)、面白い読み物で、桐谷ヨウという人に興味をもったきっかけでもある本でした。よかったら読んでみてください。