好きな人とお別れして少し時間が経ったら「Sunny Day」を聴いてみて。
いつ書こうかなあと思っていたけど、個人的に、失恋ソングとかそういう枠を超えて大好きな曲があります。
きっとほとんどの方が知らないと思う。
逆に「知ってるよ私もそれ好き」っていう人がいたらすごいびっくりしますが。
このアルバムの最後に収録されている「Sunny Day」という曲です。
大切な人に出会って、そのたびに心がぎゅってなり、その繰り返し。
二度とすれ違うことはないことはわかってる。
だけど時々、その人も同じ空をみて生きているのかな、なんて心に浮かんだり、ふとした時にその人に関連するものを見てはちょっと思い出して、再び何もなかったかのように元の生活に戻る。
不変のものなど何もなくて、変わり続ける毎日のなかで、やがて忘れていくかもしれない。その人がどんな顔でどんな目をしていたか、どんな声だったか、人の記憶は危ういから、明日は今日より、1年後はそれよりもっともっと、思い出せなくなるかも。
でも、やっぱり強い記憶だけがふとよみがえるときって、ある。
幸せなことではないかもしれないけど、でも決してそれは不幸なことでもなくて。
はかなくて切なくてもろくて、それから少し美しい。
そういう想いに出会えた経験がきっと、今の自分を作っている。
ただただ単に悲しいとは思わなくなった。この曲を初めて聞いたときは、わたしはもちろんこの曲が大好きになったけど、でも、悲しい曲だと思った。せつない曲だと思った。確かにそうだ。
でも、改めて月日がたってこの曲をきいてみると、暗い曲だと思わなかった。
きっと好きな人を象徴しているだろう「雨」や「傘」の存在が出てくる。でも、タイトルがあえて「Sunny Day」になっている。
会いたい人がいて、会えない人がいる。
それはたぶん素敵なことだと思う。